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2006年1月28日 (土)

白夜行を見た(3話/無駄に長い)

金曜日の昼休みに白夜行の話をしてる人がいた。(席が離れているので会話に加わるタイミングがなかった)なんか昼休みに「殺人」だの「売春」だのといった単語が飛び交うのって、実にのどかな光景だなあ、っと(嘘です)。
でも話聞いてたら、正直、原作を知らないほうがもっとこのドラマ自体を堪能できたんじゃないかな、と思った。3月まで、自分の中の白夜行の記憶を消せればいいのにな。まあ、原作読んだ自分は「制作者はこんなふうに白夜行を解釈したんだな、なるほどね」という楽しみがあります。そして、私は制作者の手のひらのうえで踊らされています。

あと、私は再度見直すためにHDDレコーダーで録画しているのだけど、毎回毎回、交通情報のテロップが入ってしまうのはいかんともしがたい。冬だから仕方ないのだけど…これは、発売されるであろうDVDーBOXを買えということなのか。いや、そんな小細工せんでも買うけど?(笑)
一気に見て一気に沈みたい。1週間も待つなんて拷問もいいところだ。小説読んだときは一気に読めたからなあ。




個人的には、3話は今のところ一番、すきです。いや、ドラマとしての出来というか衝撃は1話の方が大きかったし、若干内容としてはわかりにくい感じではあったのですが、なんか力技で納得させられた。やはり武田鉄矢の笹垣のしつこさと、渡部篤郎の松浦のねちっこい絡みと、麻生祐未の母親が最後に見せた人間味にやられた感。そして、雪穂が一気にダーク化したので、それだけでも個人的にはよい。キレて叫ぶより、無言で見つめてるところのほうがやっぱり恐いな、綾瀬はるかの場合。笹垣と対峙したときの雪穂も恐かった。藤村都子を笑顔で懐柔するところなんか、女は一皮剥けば皆化け物だよ、と震えました。(えー、私もですが)

そして亮司的には、「はじまりの終わり」という感じがします。いや、「終わりのはじまり」と言うべきなのか。

「俺は最後の良心を捨てたんだ、死んだ女の中に。すべてをゼロに」

ええええー!!!
たぶんそうなんだろうなあ、と原作を読んだときに思ってたけど、あえて考えないようにしてた件をドラマでははっきりと提示(ナレーションだけど)されてしまいかなり大ダメージ。なんでわざわざ中なんだろう?と思ってたんですけど(いや、精液残すだけならわざわざ中でなくたっていいじゃんね)、死んだ女とやることで亮司も生きながら死ぬ、という道を選ぶことを暗示させたのかな、最後の良心と共に。

しかし、残った最後の良心で2人一緒に自首してほしかったよ、やっぱりね。
でも、自首したところで亮司はともかく雪穂には何の救いにもならない、ということなんだろう。
母親を道連れに無理心中を図って、「神様に嫌われて」生き残ってしまった雪穂。
引き取られた施設は、偶然なのか、その「神様」関係の施設で、そこで雪穂はおそらく性的虐待をまた受けたんだろう。亮司には「いたずらされそうになった」とは言ってるけど。
あの加害者と思われる男が入ってくるシルエットが、はりつけのキリストと似ていたのは、いいんだろうか。ここから先は妄想だけど、その男は神の名を唱えながら雪穂に手を出したんじゃないか。(なんかこういう事件があったような気がします…現実で)

そんな雪穂にとって、亮司は同じものを共有している存在だったはず。だけど予想外にヘタレだったせいで(笑?)、雪穂の中でなにかキレたような気がする…いや、これは私の勝手な考えですよ。だって、笹垣に見つかって逃げちゃったなんて、雪穂でなくとも「なんで逃げんのよ!」と言いたくなる。
友彦相手に「俺にまかせておまえは家に帰れ」と言ったシーンはいよいよダーク亮司発動か?!と思ったのに、CM明けた後にヘタレ亮司になってたときは心底がっかりした。
松浦じゃないけど「うっとおしいんだよ」と言いたくなる。
でも、私は実はこのヘタレ亮司は嫌いじゃない。
「バカ女!」って怒鳴るところなんか最高じゃないか。
教会でキレる雪穂を見て「この女普通にやばいよ自首しなきゃ」とは思わず、「なんで俺、好きな女にこんなことさせてんだろう、俺強くなんなきゃ」と思ってしまったのは、やはりヘタレキャラだからな、という解釈でいいのかな。
あの教会のシーンで壊されたのは、亮司の正気なのかも知れない。もう、この2人にはいわゆる「世間の常識」というのは通用しないんだな…と、なぜか「卒業」のワンシーンみたいな逃げ方をした2人を見ながら感じました。あのシーン、現実で考えるとありえない!だけど、そういう心象風景だと思った。

図書館司書の谷口真文に、「なんかやりたいことないの? 小さい頃の夢は?」と問われた時に、「かいぞく」と答えた亮司は、松浦の協力を得て、「船に乗ってる間に死んで、死体を水葬にする」という死亡届を偽造する。
母親が亮司のコートからこの死亡届を見つけ、息子が何をしようとしているのか察するシーンはなんとも痛々しい。決していい母親とは言えなかったのかもしれないけれど、家をでる亮司とのシーンは、母親だったよ…
それから、谷口真文との別れシーンで見せた笑顔、もしかしてドラマの中で唯一の笑顔だったんじゃないかな(少なくとも成長してからでは)。この図書館司書の谷口さん、しばらくは登場しないのかな…。次に登場するときは、きっとあの人がこの場所の存在を知った時なんだろうな。(同じ本を読んでることまで今回気付いてしまったからな…)

俺、レット・バトラーになるよ。

亮司はその手紙を「風と共に去りぬ」の本の中に託した。
雪穂は、その手紙と共に入っていた死亡届のコピーで、亮司の決意を知った。
手紙にもあったように、自分にすべてを捧げるために、太陽から背を向けた人生を歩む亮司の手紙に雪穂は何を思ったんだろう。
最初の行で「昼休みに白夜行の話をしてた人たち」のことを書いたのだけど、やっぱり、雪穂の態度が一番の謎だということで「愛してるけど同時に利用してる」とか「愛なんかないよ」とかで意見が別れてましたよ。私もいまだに雪穂の気持ちに自分なりの答えも出せていない。
白夜行という物語にとって最大のミステリーだからな…。たぶん、ドラマがどんな答えを出しても批判噴出だと思うけど(そして私も納得できるかどうかはわからないけど)、私は見るよ。

しかし、あんな目立つところで抱き合ったりキスしたりはどうかと思う(向かいのホームに人がいたら、その人がいたたまれない)。

西口奈美恵の名刺を見つめる亮司に、ダーク亮司発動の予感!!!(こればっかり言ってる)
少なくとも今週の友彦とのやりとりで、他人にたいしてはダーク亮司なのは確定なので…。

自分的に来週以降のみどころ
・休めといわれた笹垣の暴走
・松浦の暗躍
・ダーク亮司と友彦と奈美恵の裏仕事
・篠塚カッシーはまりすぎ
・更に加速する雪穂の仮面ぶり
・しかし正直な話、次回以降あんまり亮司と雪穂は会わないほうがいいんじゃないかと思うわけですよ。ベッドシーンあるけど(予告では)。

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